【6班(教育・福祉・医療班)のグループワーク報告】

 6班では最初に対象テーマの切り口について議論し、「教育・福祉・医療」の中から、特に『医療』に着目しました。
 2050年に向かっては、加速する少子高齢化に伴う社会保険財政の悪化により、公的医療サービスの水準低下が起こる一方で、高所得者に限っては最先端の医療サービスを享受できるといった医療サービスの二極化が顕著になっていくのではないかと考えました。
 そこで『医療』と『まちづくり』を考える中では、医療サービスの水準に関わらず、予防医学等の考え方から「歩く」といったキーワードを中心に議論を行い、また2050年に自分達も高齢者になることもイメージしながら、高齢者になった後でも町を出歩き、徒歩圏内でも充実した日常生活を送ることができる都市の未来像を捉えることとしました。
 特定の対象地として、港区内でも開発動向が盛んなエリアではなく、昔ながらの住宅が数多く残っていることから、高齢化が比較的進んでいると思われる「白金」を選定しました。
 イメージを膨らませるために、フィールドワークでは、白金高輪駅直近の白金アエルシティの視察から始まり、細い路地裏まで隈なく歩いて、昔ながらの工場や商店などの地域資源や街の魅力を発見しました。一方で空き店舗や廃校の存在、活気が薄れている商店街といった地域の課題や意外と庶民的な雰囲気があるなど、自分たちがイメージしていた華やかな「シロガネーゼが暮らす街」とは違った街を肌で感じることができました。
 フィールドワークやワールドカフェで他班の方からいただいた意見も踏まえ、6班は「人も都市機能も新陳代謝し流動する、ミドルシニア(65歳から80歳までと定義)の桃源郷」といった、1つの街づくりの方向性を見出しました。それは、2050年を見据えて、既存の白金のマチを緩やかに上手く醸成させて、リタイア後の高齢者が集い、活き活きと生活する街を構築するといったことです。
 様々な議論の末、最終的には、廃校や空き家、古びた商店街を高齢者が利用する新しい仕事場やものづくりを行うスタジオ、高齢者が若人に生き様を語るコミュニティセンター等に転用するなど、これからの約30年で、ハードだけではなく、ソフトや仕組みも含め構築するミドルシニア集団『ピンピンコロリ株式会社』を設立する提案に至りました。「病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後まで寝付かず、活き活きと暮らす」、そんなミドルシニアの桃源郷の構築を目指す組織です。
 グループワーク後の福岡視察の際に6班では、福岡を拠点に活動する6班メンバーの粋な計らいで、市内の開発をジャンボタクシーで精力的に視察しました。また、フォーラム期間終了後も新年会を兼ねて班のメンバーで集まり懇親を図るなど、会を重ねる毎に、新たな発見を共有できる間柄となり、今回の若手まちづくりフォーラムを通じて、今後も情報交換を行う関係を築くことができたと感じています。

議論・現地調査写真

青山 春菜   株式会社日建設計
小口 太郎   ミサワホーム株式会社
佐野 文俊   株式会社大林組
中村 英輔   新日鉄興和不動産株式会社
藤井 啓   三菱地所レジデンス株式会社
牧田 依央理   西松建設株式会社
森田 達也   戸田建設株式会社
柳  龍之介   東京ガス株式会社
(実行委員)
宮本 治   株式会社アール・アイ・エー
村岡 大祐   株式会社日本設計

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