【福岡視察の報告】  

 今年度の若手フォーラムでは、福岡市のまちづくりについて2017年12月1日に現地視察会をおこないましたが、近年ではもっとも多い総勢42名(実行委員や事務局を含む)の参加がありました。
 視察会ではまず福岡市が目指しているまちづくりについて、都心創生課の髙橋係長よりご説明いただきました。福岡市はアジアとの距離が近いこと、空港が近いことなどの立地特性を生かしたまちづくりを進めていましたが、多くの課題に対しても具体的な対策を講じており、特に歩行者の回遊性を向上させて賑わいを創出する手法が特徴的でした。
 また、特区を活用して長年の課題であった航空法による高さ制限の特例承認を実現したり、数の少ない高級ホテルの新設には容積率のボーナスをおこなうなど、明確な戦略をもって開発を誘導しており、行政と民間が連携して魅力ある街づくりを進める、という強い意思を感じられました。
 次に天神明治通り街づくり協議会の大石事務局次長より天神明治通り地区のまちづくりについてご説明いただきました。地区内の半数以上の建物が築40年以上となり建物の更新が課題となるなか、2008年に地権者を中心に設立された「天神明治通り街づくり協議会」では「アジアでもっとも創造的なビジネス街を目指す」というグランドデザインが策定され、2013年に地区計画の都市計画決定に至りました。法定再開発ではないものの街区単位での建替えを促進し、賑わいを創出する低層部のデザインや豊かな歩行者空間を採用することにより容積率が緩和される仕組みを導入し、今後10年間で30棟の建替えが予定されています。
 最後に天神地区の実際のまちづくりの状況を視察すべく、グループごとに「天神ビッグバン」第一号プロジェクトの建設地や旧大名小学校の校舎を利用した官民共働型スタートアップ支援施設、水上公園等を見学しました。
 福岡市では行政と民間企業が連携して課題を解決し、規制緩和を実現しながら魅力あるまちづくりを進めている点が大変参考になりました。ご多忙のなか、ご講演いただいた福岡市の髙橋様、天神明治通り街づくり協議会の大石様には心より御礼申し上げます。

左写真 講演の様子 右写真 福岡市内視察の様子