【第6班(働き方)のグループワーク報告】

    第6班では、グループワーク4回に渡り、少子高齢化によって起こる働き方のパラダイムシフトから、将来的な都市の役割についてディスカッションを進めてきました。
    第1回ワーキングでは、働き方の変化で、起こるであろう事象と、そこから生じる課題について議論しました。リモートワーク等の拡大で通勤・通学の機会が減るという①「移動機会減少」と、働きながら教育や余暇を楽しんだり育児や介護をしたりするといった②「ワークライフインテグレーション」、より健康的で健やかな生活をするための働き方が求められるといった③「健康的な生活への期待」を起こるであろう事象と考えました。その事象をうけ、都市においては、交通インフラの需要減少や既存本社機能等の需要は減少による都市機能の再編の必要性や、仕事におけるコミュニケーションやコラボレーションの期待向上に伴う生活・娯楽機能などのビジネスサポート機能の重要度が大きくなるのではと考えました。
    その議論を踏まえ第2回ワーキングでは、ワールドカフェによる他グループとの意見交換を通して、まちづくりでの対応策について議論を行いました。交通需要の減少から、都市機能の集約化や交通インフラの大規模な用途転換が必要になるのではという意見のほか、ワーカー同士のコミュニケーションを促す機能の必要性についても議論を行い、業務機能単一の既存のオフィスビルから、ライフスタイルを支援する様々な機能を含有する複合ビルへの転換が必要との議論がされました。
    第3回ワーキング(近郊視察)では、職住娯楽近接の事例として「大井町スポル」の視察を行い、業務機能に近接する生活・娯楽施設の実地調査を行うと共に、周辺の既存市街地との関係性や既存インフラの状況について確認しました。
    第4回ワーキングでは、設定したテーマに沿って都市モデルプランを作成しました。既存ビルを集約化して超大型複合ビルへと再整備し、既存ビル跡地や低未利用地を都市の憩いの公園・広場として再生させる案を最終提案しました。
    働き方の変化という比較的身近な切り口ではありましたが、従来の考え方に縛られることなく、柔軟な発想を心がけ、全4回のワーキングを行いました。常に自由闊達な意見交換ができ、チームの結束力も非常に強いものになったと思います。フォーラム以降も定期的に懇親を深めるなど継続的な活動を行っています。

議論・現地調査写真

今井 朝香   株式会社NTTファシリティーズ
田島 靖崇   株式会社日建設計
辻 薫   株式会社都市環境研究所
倉本 大資   相鉄不動産株式会社
渡邉 郁   新日鉄興和不動産株式会社
圷 浩輝   株式会社大林組
岡田 涼平   大和ハウス工業株式会社
竹田 顕哉   西松建設株式会社
藤田 栄浩   東日本旅客鉄道株式会社
(実行委員)
村上 拓也   大成建設株式会社
杉田 薫子   阪急阪神不動産株式会社

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