【札幌視察の報告】 |
今年度の若手フォーラムでは、札幌市におけるまちづくりについて2018年11月30日に現地視察会を行い、近年では最多人数の総勢46名(実行委員や事務局を含む)の方にご参加頂きました。
視察会ではまず、札幌駅大通地区の官民連携によるまちづくりについて、札幌大通まちづくり株式会社の服部彰治取締役よりご講話を頂きました。札幌駅前に街の重心が移っていき、街に人が来ない→路線価下落→更新進まない、という悪循環に対する危機感が原動力となっていることや、「エリアマネジメントとはエリア内の好循環(再投資+新陳代謝)を作ること」という理念に基づいた具体的な取り組み、事業収支の内訳に至るまで、エリアマネジメント活動を継続・発展させていくノウハウをご教授頂きました。
続いて、株式会社日建設計の藤山三冬計画長、株式会社北海道日建設計の升田大輔主管、植地剛様、山崎厚様より、札幌創世1.1.1区北1西1地区第一種市街地再開発事業の事業概要についてご説明頂きました。リーマンショックなど事業推進当時の景況動向への対応として、都市再生特別地区の指定を受けながら身の丈の容積率に抑えたこと、また、札幌市が公共施設を整備したことで事業採算性が高まるとともに施設の集客性も向上したことなど、長期事業ならではの苦労や、状況を打開した創意工夫をご披露頂きました。
講演後には、さっぽろ創世スクエア内をご案内頂き、開放的な1階共用部やオフィスエントランス、市民で賑わう札幌市施設(hitaru、SCARTS、図書・情報館等)の様子を見学しました。
札幌市では、まちづくり・魅力づくりに対する地元や行政の熱意を強く感じられ、都心部一極集中が叫ばれる中、地方都市まちづくりを進めるうえでの多くのヒントを頂きました。ご多忙のなか、ご講演いただいた札幌大通まちづくり株式会社の服部彰治取締役、株式会社日建設計の藤山三冬計画長、株式会社北海道日建設計の升田大輔主管、植地剛様、山崎厚様、並びにご協力頂いた北海道日建設計の皆様には心より御礼申し上げます。
以上